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ストーリー名:サーカス 全21話
イベント:幕開け!夢ノ咲サーカス
シナリオライター:日日日
季節:春
登場人物:
fine/英智・渉・桃李・弓弦
2wink/ひなた・ゆうた
他/真・真緒・零・晃牙・敬人
公式「あらすじ」
桜の木もすっかり緑に覆われたころ、『fine』は新たなドリフェスの試みとして【サーカス】に参加することに。アクロバッティックな演技に慣れていない桃李のために特別な助っ人がいるようで……。
概要
Trickstarに「桜フェス」を任せたfineはサーカスに出演する。
前半はfineのメンバーとして実力不足の桃李がそれを克服しようとがんばる話
後半はサーカス当日にライオンが逃げ出したアクシデントと、そこにからめて英智が自分の覚悟を語る話
詳細
プロローグ
弓弦が桃李をさがしている。
転校生のおかげで弓弦をやり過ごした桃李は、転校生に相談を持ちかける。
fineは近く、サーカスに出演することになったのだが、どうやらガチでいわゆるサーカスの演目をやるらしい。今でも実際はfineのパフォーマンスについていくのがやっとの桃李は、そんなアクロバティックな演目をこなす自信がない。
だがfineは夢ノ咲学院最強のユニットであり、桃李はそのメンバーだ。敬愛する生徒会長の役にも立ちたいしお荷物にはなりたくない。
ほかのユニットのメンバーとちがって、こわいからできないからと逃げるわけにはいかない。
そのことも、桃李はよくわかっているのだった。
Excercise
うとうとしていた桃李が目をさますと、箱に閉じ込められ、人体切断ショーの練習だとチェーンソーを持った弓弦がにっこりと笑っていた。
強がりでサーカスなんか適当にやっておけばいいんだ、と言ってしまった桃李はあやうく弓弦に切断されそうになり、まじめに曲芸に取り組むことを約束する。
と、そこに姿を見せたのはひなたとゆうただった。
転校生からfineのサーカス出演の話を聞いている真と真緒。敵であるfineの手伝いをするなんて、と拗ねる真を真緒がなだめる。真はちょうど落ち込んでいて、それで転校生にあたってしまったのだと謝る。
転校生がfineにも評価されているのはむしろ鼻が高い、なんなら俺たちもサーカスの練習に混ぜてもらってもいいかもしれないな、などと話していたところに、晃牙に追いかけられて桃李が逃げてくる。
桃李は双子にさんざんにけなされ、一方で体力をつけてやってほしいと転校生に頼まれた晃牙の地獄の特訓も受けさせられてすっかりへばっている。2winkはサーカスの前座に選ばれた関係で、桃李の特訓をしてやっているのだ。
前座の2winkよりレベルの低い芸を見せるわけにはいかない。本番まで2週間しかないが、がんばると決める桃李。そこへ真緒と真が差し入れにやってきて、真が晃牙につかまって一緒に筋トレをさせられることになる。
ふだんはできない、こんなにぎやかなレッスンも悪くはないと、桃李はこっそり思う。
Elegant
英智はそんな桃李の様子を弓弦に報告させながら、視聴覚室で大道芸やサーカスに関する映像を見ている。病弱な英智は体で覚えるのでは体力が続かないので、映像を繰り返し見て記憶に取り込んでから実際にレッスンをすることで技術を最小限の体力で習得しているのだ。
病院から出てくるなりDDDに続いて今度はサーカスという英智に呆れながらも、敬人もfineのメンバー同様、そんな英智を支えることを約束する。
また、2winkと桃李、弓弦はサーカス当日まで学校に泊まり込んで練習をすることになった。
Excite
サーカス当日。練習につき合ったお礼にチケットをもらった真と真緒は現地で転校生と顔を合わせ、ちょうどやってきた晃牙、零とともに、本番前に楽屋へ挨拶に行くことにする。
客寄せと称して芸を披露する渉。2wink、英智、桃李と談笑していると弓弦がやってきて敬人が呼んでいる、なにかトラブルがあったらしいと告げる。
Emperor
サーカステントの中は大混雑。真緒は弓弦・英智とともにトラブルの確認に向かい、零と晃牙、真と転校生は関係者席につく。
前座の2winkの舞台がはじまったところへ真緒がやってきて、転校生たちに手伝ってほしいと言ってくる。猛獣使いの演目に使うはずだったライオンが逃げ出してしまったのだという。騒ぎにならないうちに見つけなければならない。
転校生と晃牙がライオンをさがしにいき、真は情報収集をしながら司令塔になる。零はいざという時にステージの間をもたせる役を引き受けた。
零の目くばせに気づいた2winkが持ち時間をオーバーしてパフォーマンスを引き伸ばす。袖で見ていた桃李は待ちきれなくなって自分も舞台へ飛び出していく。
一方、晃牙は鼻をきかせてライオンを見つける。だがそこには英智がいてライオンに自分に力を貸してほしいと語りかけていた。
敬人が動物園の職員とともに駆けつけてきて、英智は舞台へ向かう。
Ensemble
観客にパフォーマンスを披露しながら、状況がわからず不安な桃李。だが弓弦の支えと、客席に戻ってきた転校生に励まされる。
英智も登場し、舞台は最高潮の盛り上がりを見せる。
エピローグ
fineをステージを客席で見ている転校生、真、真緒、晃牙、零、そして2wink。
fineの実力をあらためて実感してそれぞれが感嘆しながらも自分たちもがんばらなくてはと思う。
ポイント/考察
桃李は寝起きが悪い
「君(敬人)が僕の右手なら渉は左手」はこのイベントでの英智のせりふ。渉が時折蓮巳を「右手の人」と呼ぶのはここが論拠
とくに併設あるいは関係のあるものではなくたんにサーカスのとなりに動物園もあるという設定のはずがライオンが逃げた時、見つけたら連絡する相手もつかまえにいくのも動物園の職員という微妙なねじれが見えるが、この程度はよくあることなので気にしてはいけない。