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ストーリー名:海賊
全15話
イベント:出航!海上の海賊フェス
シナリオライター:日日日
季節:夏
登場人物:
UNDEAD/零・晃牙・薫・アドニス
流星隊/千秋・奏汰・鉄虎・翠・忍
他/泉・嵐
公式「あらすじ」
学院裏の浜辺で『流星隊』が【海賊フェス】をすることになり、転校生は『UNDEAD』も参加できるように計らう。両者気合が入る中、真夏の日差しにより熱いフェスが開幕する。
概要
海へやってきた流星隊のライブに急遽UNDEADがからむことになり、gdgdなステージを繰り広げることになる。
詳細
プロローグ
泊まり込みの仕事で海へやってきた流星隊。千秋が雄叫びをあげ、奏汰もうれしそうにしている。
一方、一年生3人はそのノリについていけない。そもそもなんのために呼ばれたのかもわかっていない。鉄虎などは仕事だとさえわかっていなかった。
そんな彼らに千秋は現場で転校生が待っているからそこで詳しい話が聞けると言う。そこではじめて、一年生たちはそもそもこれが転校生がらみの仕事であることを知ったのであった。
そんな中、奏汰が零が水面に浮かんでいることに気づき、流星隊は零を引き上げる。
海辺
晃牙はイライラしている。せっかく海辺でライブだと言われてきたのに海の家の手伝いをしたり砂浜のゴミ拾いをしたりと、想像していたのとちがう仕事ばかりをさせられている上に暑いせいだ。
そんな晃牙をアドニスはなだめ、流星隊が行うことになっている海賊フェスにUNDEADも飛び入りできるよう、今転校生が調整中だと告げる。どちらも転校生の手がけている案件で、衣装も大急ぎで作っているらしい。それを聞いて晃牙の機嫌は一気に直る。
そこへ薫がやってきて、零を知らないかと聞いてくる。転校生に「一緒に海に行こう」と言われて一も二もなくOKしたらこんな仕事をさせられて、しかも転校生には逃げられてしまった。零なら本来の彼らの仕事が何なのか知っているのではないかとさがしているらしい。
衣装合わせがすんで、忍は転校生の誂えた衣装がぴったりでご機嫌。だが海賊フェスというわりに海軍のような衣装で首をかしげている。早くリハーサルをしようと誘われるが、千秋はライブはUNDEADとの合同ライブになって、その打ち合わせをしなくてはいけないから合流が遅れると告げる。UNDEADはこわいから嫌だが仕事なら仕方がない、と忍は頷き、ほかの一年生にそのことを伝える役目を引き受ける。
一方、海から引き上げられた零がようやく意識を取り戻す。知人が海の家を開いたが客足が伸びないのでライブなどをして宣伝に協力してほしいと言われ、転校生を通して正式にUNDEADの仕事として受けたはいいが、接客や掃除なども手伝ううちに日差しにやられて熱中症を起こし、海に落ちてしまったという。だがそんな零の説明に千秋は感動し、自分たちも海の家を手伝おうと申し出る。
グラビア撮影で海へきていた泉と嵐。泉は段取りの悪さにぷんぷん怒っている。
それをなだめ、転校生と流星隊がいることに気がついた嵐はいやがる泉を引っ張って転校生に声をかけにいく。
嵐と泉に挨拶をする流星隊の一年生。本番をやりながら次のパートの衣装合わせやリハーサルをするという泥縄な進行を聞いて驚き、嵐は手伝いを申し出る。
海軍
ついに「海賊フェス」本番。まだ3年生は合流してきておらず、不安な忍と今すぐ死にたい翠。鉄虎は精神統一をすませ、あとはやれることをやるだけだと二人を励ます。
そんな中、翠はゆるキャラっぽいものが売り子をしていることに気づく。それは海の家のマスコットキャラの着ぐるみを着た転校生だった。一気にテンションのあがる翠。ステージを飛び降りてゆるキャラに突進していく。
着ぐるみに抱きついて離れない翠。ライブ後にデートしてほしいと言い出し、鉄虎たちは抜け駆けだと目を剥くが、翠は中の人などどうでもいい。着ぐるみを脱いだら許さないと言い、転校生はデートでもなんでもしてあげるからステージを頑張ってくるようにと言う。
海賊フェスがはじまり、千秋たちも合流してくる。UNDEADとの打ち合わせはろくにできず、奏汰は海に飛び込んでしまって捜索しなくてはならなかったり、練習も中途半端だが全員が揃っていればなんとかなる、と笑う。
ライブは順調に進行し、流星隊の予定時間はもう過ぎている、まだやるのかと訊く翠にUNDEADが姿を見せるまでは舞台をもたせなくてはいけないと返す千秋。
そこに薫が姿を見せ、千秋は撤収を命じる。
海賊
流星隊が舞台から去り、UNDEADのライブがはじまるが、零は不在、そして晃牙とアドニスはなぜか檻の中に入れられており、晃牙は不満爆発状態。ライブがはじまっているのにお構いなしに薫に噛みついて喚き、それを見てアドニスは先ほどまでの流星隊のライブと比べてUNDEADのまとまりのなさが際立ってしまうと心配する。
どこからか零の声がする。ステージ上のスクリーンに零の姿が映し出され、日が沈んだら合流するからそれまでがんばれ、と言って寝てしまう。
晃牙はいっそう腹を立てて騒ぎ立てるが、アドニスはそれを抑え、鉄格子を折り曲げて檻から脱出し、晃牙の檻の鉄格子も曲げて晃牙を自由にする。
薫に詰め寄る晃牙。慌てる薫。乱闘騒ぎになってしまってはライブが台なしになる、転校生の企画も台なしだ、と千秋は割って入るよう流星隊に命じる。
流星隊の乱入にUNDEADもひとまずまとまって対決の体制を整える。
エピローグ
ライブが無事終わって、打ち上げがわりのバーベキューが開かれている。
翠は約束どおり、転校生が入ったゆるキャラと手をつないで浜辺を走り回って大はしゃぎしている。
一方、マストから吊るされておしおきをされていた薫に肉を届けにいったアドニス。そこには奏汰もいた。
肉を奪って零に渡す晃牙。今回は流星隊に負けてしまったが明日からのライブでは逆転してやる、と気炎を上げる。
転校生のおかげで未来に希望が持てるようになった、感謝せねばな、と零は微笑む。
ポイント/考察
嵐のこのせりふがすべて。あらゆる意味で無茶な展開。打ち合わせほぼゼロ、リハーサルをある程度やっていたのは流星隊の一年生のみ、あとはほぼなしで最高に盛り上がってライブが大成功という意味不明さ。作者の都合とはいえ、もう少し筋をとおしてほしいところ。
公式あらすじにあるように海が「学院の裏」にあって零を休憩させるために学院の保健室へ連れていける距離なら泊まり込みをする必要がどこにもないのに流星隊はもとより嵐と泉もホテルに宿泊している。
転校生の物理を無視した裁縫能力が発揮された初のイベント。「急遽UNDEADも出演できるよう相談中」「衣装も急いで作っている」以上は事前の準備はしていないはずだが、そもそも流星隊が「海賊フェス」をするはずだったので衣装が軍服だったはずがないのに衣装合わせの時点で出されたのが軍服ということは転校生は2ユニット9人ぶんの衣装を数時間で作り上げたことになる。
中盤の千秋の「俺達も海の家を手伝う」は「灼熱!海辺のビーチマッチ」に続く前振りになっている。