data
イベント:春嵐!花舞う桜フェス
シナリオライター:日日日
時期:春
公式「あらすじ」
四月に行われる、伝統的な単独イベント【桜フェス】。今年は【Trickstar】が名誉ある役割を担うことに。やる気満々な北斗に対し、スバルは乗り気ではないようで……?
概要
DDD直後。
お花見をしたいスバルと仕事を優先すべきだと考える北斗が喧嘩をする話
+神埼とアドニス、晃牙と大吉の仲良しエピソード
詳細
プロローグ
桜が咲いて、お花見を楽しみにしていたスバルは大喜び。
だがTrickstarには「桜フェス」への出演オファーがあり、北斗はこの仕事を受けていた。
「桜フェス」は伝統のあるイベント。全校から1ユニットだけが選ばれて、花見客のためにライブを行うというものだ。その出演者に、Trickstarが選ばれた。
激戦だったDDDのあと、しばらく骨休めをするつもりだった北斗も、さすがにこのオファーは受けるべきだと判断した。
花の季節は短い。準備に忙しくなる。お花見をしている暇はない。
そう言った北斗に反発するスバル。
桜フェスになんか出ない、俺はお花見をするんだ、と叫んで教室を飛び出していってしまう。
桜の花
転校生を連れて校庭へ出たスバルはそこで颯馬とアドニスが花見をしているのを見つけて声をかけ、仲間に入れてもらう。
仲のいい二人に自分はたった今北斗とケンカをしてきたところだ、と愚痴ると事情を聞いた二人はむしろスバルをいさめる。
むしろおまえが花として観客を楽しませるべきだろう、とアドニスに言われ、スバルは考え込んでしまう。
一方、北斗は桜フェスの出場権を得る条件として舞台の設営などの事前準備も引き受けており、残り3人はその作業をしていた。
真緒はケンカのことを聞いて北斗をいさめるが、北斗も自分は悪くないと言い張って真緒を嘆息させる。
そこへ、スバルに一人にしてほしいと言われた転校生が合流してくる。
このままではTrickstarが空中分解しかねない、本音をさらけ出して話し合うべきだと考えた真緒は設営を北斗と真に任せ、転校生を連れてスバルをさがしに向かう。
桜の樹
転校生を連れて校舎に入った真緒のところへ忍がやってくる。
真緒の依頼を受けてスバルをさがしていた忍はそれらしい姿を見つけたと二人を校庭へ案内する。
いってみるとそこは設営中のステージの近くにある桜の樹。
しかしそこにいたのはスバルではなく、晃牙だった。大吉と遊んでいて大吉を桜の樹に投げ上げてしまい、連れ下ろせなくて困っているという。
晃牙にスバルの行方を聞くと、スバルは桜の樹の上にいた。
樹に登ってきた真緒と転校生に、スバルは胸の内を打ち明ける。
スバルにだって、桜フェスが大事な舞台であることはわかっている。
それでも、スバルはみんなとお花見がしたかったのだ。
1年前、生徒会に押さえつけられた暗く重い空気をなんとかしようと一人奮闘していたスバルは、クラスメートたちにうとまれてクラスから浮いて孤立していた。
もちろんお花見にも誘ってもらえず、参加できなかった。
だから今年こそは仲間たちと楽しく騒いで当時のつらく寂しい記憶を塗り替えたかったのだ。
夜の宴
桜フェス当日。真緒が敬人に頼んで設営の人員を手配してもらったことでなんとか桜が散る前にステージは開催できることになった。
結局スバルは練習に一度も参加せず、北斗もまだスバルのことを怒っている。
スバル抜きの3人でステージは開幕する。
真と真緒はスバルを信じながらも不安を感じずにはいられない。真はテンパり、それを見て真緒もひやひやしている。
そこへようやく、スバルが駆け込んでくる。
練習には参加していなかったが、みんなを驚かせようと転校生につき合ってもらって夜に自主練習をしていたという。
遅い、と文句を言う北斗だったが、そんな文句が言えるのもスバルがここにいるからこそだ。
スバルが加わってやっと4人揃ったTrickstarはあらためて全開のパフォーマンスを披露する。
エピローグ
休憩時間。物販をしていた転校生を手伝っていた忍、やはり手伝いでバーベキュー屋台を出していた颯馬とアドニス、そして大吉と遊んでいた晃牙も加わって、Trickstarはひと息ついていた。
まだスバルと北斗は言い合いをしているがそれはいつものじゃれ合いのレベル。
まだライブは前半が終わったところだ。このあともTrickstarはとびきりの花を咲かせるから見ていてねとスバルは転校生に笑顔を見せる。
ポイント/考察
おそらく、じつはああ見えてスバルも繊細で明るく振る舞っていてもそれなりに傷ついたりするんだ、ということを示したかったと思われるストーリー。
それより相当見上げないとどこにいるのかわからないスバルのところまでさっさと木をのぼっていける転校生の身体能力と、そこまで大吉を放り投げた上に落ちてこないからと木を蹴って落とそうとする晃牙のワイルドさが目立つ。