七夕祭

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ストーリー名:七夕祭

全11話

イベント:挑戦!願いの七夕祭

シナリオライター:日日日

季節:夏

登場人物:

Ra*bits/なずな・創・友也・光

紅月/敬人・紅郎・颯馬

他/陣・章臣・薫・アドニス・英智・渉

公式「あらすじ」

プロデューサーとしての実績を着実につけている転校生。陣からドリフェスの企画を任され忙しい日々。アイドル科の生徒たちの協力を得ながら『七夕』の準備が進む中、どうも光は落ち着かない様子で……。

概要

転校生がドリフェスの企画を自分で行うことになり、一方でなぜか満が逃げ回って転校生と友也を振り回す話。

詳細

プロローグ

陣に職員室へ呼び出された転校生。ドリフェスを1から企画してみないか、と言われる。

転校生もだいぶプロデューサーの仕事に慣れてきたようだし、ふだんドリフェスを監督する立場の教師や生徒会はこの時期忙しい。転校生のキャリアアップにもなるし、その名目で自分たちの仕事を丸投げできれば楽になる。考えておいてくれ、と言う話を聞いていると、職員室の別の一画で騒ぎが起きる。章臣に呼び出されていた満が逃げ出したのだ。

逃すまいとする章臣をいやがって、満は窓から飛び降りて逃げていく。

逃げられた章臣は陣と転校生に気づき、なにかあれば自分たちを頼るようにと転校生に言う。一方で、満を見かけたら自分の代わりに話をしてほしいと頼む。満の将来に関わる大事な話があるのだという。

晴れのち雨

屋上で、創が校内アルバイトの洗濯物を干している。友也もそれを手伝っている。

なずなも手伝おうとしていたが、大物のシーツにからまってしまう。

騒いでいると給水塔の上で寝ていた薫が目を覚まして文句を言ってくる。

静かにしてほしいなら手伝え、と言うなずなに薫が渋っていると、転校生がやってくる。Ra*bitsが屋上にいたから満もいるのではないかと思ったとのことだったが満は章臣から逃げ出したまま、屋上へはきていない。

なずなが放送で満を呼び出してやるからかわりに洗濯を頼むと言うとすかさず薫が転校生を手伝うとアピールをはじめる。現金な薫にあきれながらも、なずなは放送室へ向かう。

グラウンドではアドニスのジョギングにつきあった神崎がアドニスの体力に感嘆している。そこへ薫とともに転校生が姿を見せる。放送での呼び出しにも満がこたえないので、陸上部にいるのではないかとさがしにきたらしい。

満をさがすのはいいがドリフェスの企画は大丈夫なのかと心配する颯馬。運営側である生徒会の敬人と同じユニットに所属している颯馬はドリフェス運営の大変さを知っている。転校生はまだその依頼を受けると決めたわけではないとこたえるが、颯馬は引き受けるなら準備にも時間が必要だし早いほうがいい、なんなら自分が敬人にいろいろ教えてもらえるよう頼んでやる、と言う。アドニスも頷いて転校生は他人の世話もいいが自分のことももっと考えるべきだと言い、薫も手伝えることはなんでも手伝うからね、と言う。

雨が降ってきて一行はひとまず校舎へ向かう。

一方、生徒会室では敬人が英智に腹を立てている。転校生にドリフェスの企画を任せようとしている件だ。たしかに彼らは別のイベントの件で忙しいが、転校生はまだ素人同然だ。任せてもろくなことにならないだろうと言う。

敬人の指摘に英智はドリフェスが開催されるかもあやういだろうと頷くが、ぎりぎりまで追い込むことによって転校生が何を見せてくるかを楽しみにしているとも言う。

英智の悪趣味に敬人がため息をついていると、神崎が転校生を連れてやってくる。ドリフェスの運営について教えてやってほしいと言われ、二人は転校生がドリフェスの企画を引き受ける気になったことを知る。

だが、やるならバックアップはする。敬人は転校生に知る限りのノウハウを叩き込むことを決める。

転校生は英智に問われて七夕をテーマにしたドリフェスを考えていると答え、英智はそれはいいねと頷く。

星に願いを

紅郎は転校生を呼び出し、依頼を受けていた七夕祭の衣装の確認を頼む。

バリエーションの相談をすると転校生はデザインを引き受ける。

転校生の企画ははじめてとは思えないできのよさだと敬人も太鼓判を押している。デザイン画もその場で完成し、男の自分には思いつけないデザインに紅郎が感心していると廊下が騒がしくなり、満とそれを追う友也が道場に飛び込んでくる。

土足であがりこんできた二人を叱る紅郎。転校生がいることに気づいて友也がなずなが探していたと告げ、友也が転校生と話しているすきに逃げようとした満は紅郎につかまって動けなくなる。

紅郎に感謝する一方、満が自分たちを頼ってくれないことに少々不満な友也。いろいろなユニットに頼られている転校生はすごいとあらためて思い、自分もそうなりたい、と思うが、まずは身内の問題から解決しなくてはならない。

友也と転校生二人がかりで連行された満。何もいわないでいたのはRa*bitsに迷惑をかけたくないからだと言う。事情はわからないがどんなときでも俺たちは仲間だ、おまえを守ってやる、と言うなずなに満はやっぱり自分はRa*bitsでいたいと泣き出す。

事情を知っている転校生になずなが説明を求めると、満は陸上の大会でいい記録を出しい、アイドルとしては芽が出ていないこともあって陸上競技に専念しないかと誘われたらしい。満としてはアイドルを続けたいが才能を生かさないのは宝の持ち腐れだと責められ、そうやって褒められ期待されたのもはじめてだったのでどうしたらいいかわからなくて悩んでいたのだという。

だが自分の人生だ、自分で選んで生きていくしかない、と満は言うが、たしかに仲間がいるのに一人だけで悩んでいたのはばかみたいだった、と笑う。

エピローグ

七夕祭当日。勝手に司会をして気球から短冊をばらまいている渉に敬人はイラつき、紅郎になだめられる。

七夕祭は勝ち抜き戦だ、もちろん紅月は最後まで残る、と確認しあっているとなずながおれたちだって負けない、みんなで笑顔になるための七夕祭だ、と勝負を挑む。

一番手で舞台にあがることになったRa*bits。緊張する創を友也が励まし、それぞれが七夕祭の成功に向けてパフォーマンスをはじめる。

ポイント/考察

転校生が本格的にプロデュース活動をはじめる話。

とはいえ、じつは文脈を追っていくと転校生はドリフェスの企画運営を引き受けることにしたとは言っておらず、神崎の「引き受けるなら急げ」「蓮巳どのに頼んでやる」になし崩し的に押し切られている。