ヒーローショウ

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ストーリー名:ヒーローショウ

全8話

スカウト!ヒーローショウ

シナリオライター:日日日

季節:夏

登場人物:

流星隊/千秋・奏汰・鉄虎・翠・忍

概要

千秋が一人で準備を進めていたステージを前に倒れたことで、流星隊の結束が一段階固くなる。

詳細

流星隊

梅雨のさなか、とある大雨の日、忍が転校生の教室へやってきて、流星隊を助けてほしいと頼んでくる。

忍とともに流星隊の集まっている視聴覚室へいくと、入れ違いに鉄虎がもう耐えられないと叫んで飛び出していってしまう。事情を聞くと鉄虎が部屋を停電させてしまい、それを修復しながら千秋がとある特撮番組を一人再現してみせていたら、鉄虎が音を上げて逃げていってしまったらしい。

校庭へ飛び出した鉄虎は雨で水浴びをしていた奏汰と行き会う。

自分は紅月への加入を認められなかった、流星隊はヒーローだと聞いたからそこに入れば男の中の男になれるのではないかと思ったが、実際の活動はただのヒーローごっこ。ただ特撮番組を見せられてヒーローの活躍をただ眺めている側でいることが不甲斐なくて飛び出してきてしまった、自分は流星隊には合わないのではないかと愚痴る鉄虎に、奏汰は千秋は自分の理想に向かって努力している、鉄虎も同じなのだから千秋とは似ていると告げる。

奏汰の意見に鉄虎は首をかしげるが、千秋に悪気がないことはわかっているからもう少しつき合ってみる、と教室へ戻ろうとする。

と、そこに忍が走ってきて、千秋が倒れてしまったと告げる。それもどうやらこのところ徹夜続きで体調が悪かったのに鉄虎をさがして雨の中を走り回ったせいだと鉄虎を責め、鉄虎とそして奏汰も連れて保健室へと急ぐ。

保健室へいくと千秋は一見元気そうだったが、じつは高熱を出していた。強引に飲まされた薬が効いてきて眠りに落ちる。

翌日まで眠り続けて目を覚ました千秋は病気のことも忘れていて元気に飛び起きるが、つき添っていた転校生にハリセンで叩かれて仕方なくベッドへ戻る。

じつは今日は流星隊に仕事が入っていた。雨だから中止になってしまうだろうが、公園でヒーローショウをする仕事で、千秋はそれをとても楽しみにしていた。雨でも中止にしないでショウを行うために、昨日転校生を呼び出して衣装を防水加工してもらえないかと頼むつもりだったらしい。

準備段階で倒れてしまっていては意味がないな、と苦笑いする千秋。なぜ仲間を頼らないのかと転校生に聞かれて、条件の悪い仕事だし、自分のわがままで受けた仕事だから仲間たちに負担をかけるわけにはいかないと答える。

転校生にいさめられ、千秋は確かに自分は仲間たちを「仲間」ではなく庇護対象のように思っていた、一人ですべて抱え込むのではなく仲間を頼るべきだったと反省する。

今さら気がついても遅いな、と苦く笑う千秋に、転校生はそうでもないと謎めいたことを言う。

エピローグ

公園では、鉄虎を隊長代理にヒーローショウがはじまろうとしていた。奇跡的な梅雨の晴れ間でヒーローショウは予定通り行われることになったのだ。

忍が忍者らしく情報収集をして千秋の真意を理解できたおかげで、彼らはほとんど寝ずに衣装を防水加工したり舞台を作ったり、転校生が千秋が作りかけていた台本を徹夜で完成させるなどして、今日のヒーローショウにそなえることができたのだった。

ステージがはじまり、名乗りをあげていると千秋が飛び込んでくる。ふらついているが、仲間たちが引き継いで準備してくれたステージに立たないわけにはいかない。鉄虎たちも苦笑まじりに千秋を迎え、あらためて全員で流星隊の名乗りを上げる。

ポイント/考察

何かと一人で抱え込みがちな千秋が仲間を頼ることを覚えはじめる話。ただし今後もたびたび一人で抱え込んで仲間たちには何も言わないという話が出てくるので自覚はしたが行動はそう簡単にはともなわない模様。

じつは千秋が子供の頃(から?)体が弱かったことが「昔は」と千秋自身の述懐で触れられている。

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