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ストーリー名:新緑の武芸者
全8話
スカウト!新緑の武芸者
シナリオライター:結城由乃
季節:春
登場人物:
紅月/敬人・紅郎・颯馬
他/鉄虎
概要
神崎に刀を振り回されて蓮巳が腰を抜かし、様子のおかしい鬼龍を鉄虎が心配する話
詳細
個人鍛錬
生徒会の権力が失墜し、持ち直してきているとはいえまだ盤石とはいえない。
それをいまいましく思いながら敬人がレッスン室にいくと、颯馬が刀を振り回していた。敬人に気づかずあやうく斬られそうになり、敬人は腰を抜かしてしまう。
ようやく立ち直った敬人に、颯馬は今のは素振りでアイドル修行の一環だと告げる。体力をつけるための素振りだったと聞いて、敬人も体力をつけるための修行をしようと考え、弓道場へ向かおうとすると、颯馬も同行を願い出る。
弓道場にいき、着替えて的の前に立った敬人。しかし自分も素振りをはじめた颯馬の気合いがうるさくて集中できない。颯馬を叱り、あらためて矢を放つと、今度はなぜか颯馬がその矢に自分の刀をぶつける。
それでも矢は的中し、我々は相性がいいようだ、と言う颯馬に敬人はため息をつく。
手合わせ
鉄虎が鼻歌まじりに空手部道場をめざしている。
S1からDDDにいたる一連のごたごたで紅郎はしばらく空手部の練習への参加を自粛していたのだが、今日は参加するらしい。
稽古をつけてもらえるとわくわくしながら道場へ行くと、紅郎が型の練習をしている。だが鉄虎が声をかけてもまったく反応しない。
へこんでいるとふと紅郎が鉄虎に気づく。なんと紅郎は昨夜妹のおしゃべりにつきあって夜更かしをし、道着に着替えたあと寝落ちした状態で稽古をしていたらしい。
練習を手伝いたいと言う鉄虎に、紅郎はこれは紅月の練習としての体力増強だと首を振る。だが空手の稽古をするのは同じだから相手をしてほしいと鉄虎は食い下がり、紅郎も最後には苦笑して頷く。
手合わせをはじめた二人だが、紅郎の様子がおかしい。鉄虎が蹴りを決めるとそのまま沈んでしまう。
なんと、紅郎は消費期限の過ぎた魚定食を食べて腹を壊していた。食堂のおばちゃんが作り直すと言ったのをこれでいいと食べて当たったのだから俺の責任だという紅郎を叱って、鉄虎は紅郎を保健室へ運んでいく。
ポイント/考察
前半と後半は完全に別の話。
鉄虎は紅郎に言われてもこれだけは克服できないくらいにんじんが嫌い。
神崎に刀を振り回されて腰を抜かしたり、弓道場まで走らされて瀕死になるなど、「弓道をしていればおのずと体力はつく」という蓮巳の体力のなさはどうしたことか。
蓮巳の矢に神崎の刀が「あたってしまう」状況がまったく説明されていない。後半の鬼龍が定食にあたるのとかけたかったようだが無理がある。
食後すぐ腹を壊すほど消費期限をすぎた魚定食が残っていた食堂にも恐怖をおぼえる。